ThreeSheeps’s blog

中小企業の業務システム化について一言

26 システム開発時のドキュメント例

 業務要求通りのシステム化が行えるか?、システム開発後の機能変更、修正が正確に行えるか?を踏まえて開発時の
ドキュメントを作成する必要があります。
①要求定義
 システム利用者がシステムの機能・仕様に対してシステム技術者に求める定義
②要件定義
 ・システム技術者がシステムに求める機能・仕様を定義したもの
 ・「①要求定義」に求められるものでも、要求通りの機能・仕様が実現できない場合は、システム化されず、
  業務運用にて解決となる場合もあります。
③画面遷移図
 ・画面間の処理遷移を定義したもの
 ・初期画面(メニュー)→業務メニュー(サブメニュー)→一覧情報→詳細情報 など
④外部設計(基本設計)
 ・主としてシステム利用者に見える部分の設計(画面デザイン、帳票デザイン、テーブルデザイン など)
⑤内部設計(詳細設計)
 ・主としてシステム利用者に見えない部分の設計(システム内部の動作、テーブルへの処理方法 など)
⑥テスト仕様書
 ・システム開発後に想定される処理が正しく実行されるか?、異常入力が発生した場合に不具合が発生しないか?

25 他社Accessシステム要員の確保

 他社に開発依頼を行うのか?、求人にてエンジニアを募集するのか?、どちらにしても下記事項を検討します。
①技術レベル(Access開発の経験年数、AccessExcelの連携ができるか?)
②定義書、設計書等のドキュメント作成能力
特に技術ばかりが先行し、ドキュメントを疎かにする技術者(開発会社)がいるので、下記ドキュメントの作成は、
重要になります。
 ・開発時:要求定義、要件定義、画面遷移図、外部設計(基本設計)、内部設計(詳細設計)、テスト仕様書
 ・運用後:操作説明書、仕様変更書
後任者のためにも必要なドキュメントも保存・管理が必要です。

24 自社Accessの拡張性

 Accessにも制限があるので、その制限を考慮しシステムを拡張していく必要があります。
①accdbファイルの上限は、2GBのため分割を行う
 ・業務システム,accdb (1.5GB) → 業務基本システム.accdb (1GB) と 業務拡張システム,accdb (0.5GB) などに分割
 ・業務データ.accdb (1.8GB) → マスタデータ.accdb (0.5GB) と日次トランザクションデータ.accdb (1GB) と
    月次トランザクションデータ.accdb (0.3GB) などに分割
②accdbファイルのデータ増加が頻繁になるのであれば、SqlServer等にデータのみ移行する

23 自社開発要員のスキルアップ

 開発要員が未経験者の場合は、下記の要領でスキルアップを計ります。
①インターネットにて知識・事例を取得
  (有料の講習などに参加する必要もありません、また専門書を購入して読む方法もありますが、Access
   開発手法ならばインターネットで大量の情報が取得可能です。)
②インターネットでプログラムソースを取得し使用してみる
  (ソース公開が無料のソフト (accdbの拡張子)、サンプルソース等を取得し使用してみる)

22 自社Accessシステム要員の確保

 自社開発を行うならば、システム開発要員・システム保守要員が必要になります。
システムエンジニアプログラマの経験者ならば問題ないですが、未経験者から要員を確保する場合の検討事項を
以下に記載します。(最低1名はシステム経験者がいたほうがよいです。)
①複数部門の業務を把握している(業務間のデータ連携が必要な場合)
②最低限 ExcelVBA(マクロ)の知識はある(業務処理記述は、AccessVBAとなります)
③データベースの知識がある(テーブルの正規化などの知識)
④ドキュメント整理能力(設計書の作成、操作説明書の作成)  など

21 Accessにて自社開発を行うか?

 開発環境準備については既に記載しているので、それ以外の下記事項を示します。
①システム要員の確保
 業務能力、システム能力(AccessExcel、データベース)、ドキュメント作成能力
②開発要員のスキルアップ
 インターネットからの情報で十分
③今後の将来性・拡張性
 業務規模(会社の成長に伴うシステム拡張)

20 Microsoft Accessのモジュール

 業務プログラム内の処理記述がモジュールです。下記のような種類があります。
①フォーム、レポートから実行されるイベントプロシージャ
 ・イベント(ボタンクリック時、データ入力時 など)に応じた処理記述
②モジュール内の各種プロシージャ
 ・他のプロシージャより共通で使用される処理記述