ThreeSheeps’s blog

中小企業の業務システム化について一言

06 中小企業が業務のシステム化を行うには

 むやみにシステム化を行うことはお勧めしません。以下の事を考慮して、

「システム化を行うべきか?」、「現状の事務処理を継続するべきか?」を

検討する事となります。
①管理すべき情報の規模は?(部門数、社員数、顧客数、商品数...など)
②管理すべき業務の種類は?(人事、経理、受発注、入出荷在庫、販売...など)
③情報の履歴保存はいつまで必要か?(今期だけ、過去の履歴との比較...など)
④業務の効率化が可能か?(要望・効率化…など)
※以上の項目は、将来の拡張を踏まえ検討する事となります。

05 システム化の依頼

 業務のシステム化を依頼するには、どこに頼めば良いのか?
①インターネット利用:検索語「中小企業のシステム化依頼」などで検索し、

 見積依頼を提出
 ・見積は無料の会社に「相見積もり」で複数社提出し比較
 ・自社の業務内容、要望に応じた提案が提出されるか?
 ・パッケージソフトを勧めてくる場合は、パッケージと自社業務の差異を

  明確に説明し、対応方法を提示してくれるか?

 (カスタマイズに別料金発生する場合もあり)
②同業他社への聞き込み:同等業務で同等規模の取引先があれば相談
 ・どこまで親身になって相談に応じてくれるか?→うまくいけば紹介してもらえる
クラウドソーシング利用:複数のクラウドソーシング内で業務システム化内容で検索
 ・金額は比較的安いが、自社要件をどこまで対応してくれるか?
④無料のパッケージソフト利用:Windows環境ならば、「ベクター」、「窓の杜

 などで検索
 ・金額は無料だが、自社要件に一致するか否かは判断が必要
⑤求人依頼:求人依頼サイトにてシステム要員(システムエンジニアプログラマー)          を募集
 ・要員の業務経験、システム経験の判断が必要
 ・自社内に要員をコントロールする管理者が必要

04 業務で使用する専門用語の整理

 一般的な業務(入出荷管理、在庫管理、受発注管理、顧客管理 など)で頻繁に使用される用語は、システム開発者、
システム利用者間で共有されますが、下記のような用語は整理しておく必要があります。
①自社内でしか通用しない用語
②同じ意味だが、使用する担当者により呼称が異なる用語
 ・仕入金額:下代、購入金額 など
 ・小売金額:上代、販売金額 など
 ・取引先:顧客、仕入先(購入先)、販売先(売先) など
 ・コード、区分、番号 など
③業界独自用語

03 システム化を行う前に業務手順の整理

 現状の業務手順を整理しておかないと「システム化の範囲」、「システム化すべき情報」が曖昧になり、
「必要な機能がない」、「不要な機能に人・モノ・金を使用する」こととなります。以下業務手順の整理を示します。
①業務の流れの可視化・共有化
②本支店間・部門間の業務の流れ(モノ・金・情報(帳票など)の流れ)
③本支店間・部門間の情報の流れ(モノ・金・情報(帳票など)の流れ)
以上を踏まえて
・「業務フロー(業務流れ図)」の作成
・「問題点・課題」の洗い出し、「解決策」の試案の作成
・システム化の範囲
を進めておきます。

02 システム化を行う前に情報の整理

 無意味なシステム化を行わないためにも、現状事務情報の使用状況を確認して

おきます。
①単一担当者のみで管理すべき情報 → Excelにて担当者にて管理する
②同一部門内で複数の担当者で管理している情報 → 
 データの更新は個別で行い、他社と共有する必要なし → Excel管理で十分
 データの更新はランダムで、誰かが使用中は使用できない → システム化を検討
③複数部門間で使用する情報 → システム化が必要
※以上を踏まえて「必要な情報の整理」、「共有化すべき情報の整理」をドキュメント化しておきます。

01 中小企業におけるシステム化の選択

 大手企業ならば、現在稼働しているコンピュータを導入している大手企業および

関連会社等に依頼することになりますが、
中小企業の事務管理は、
 ①現在使用しているコンピュータはMicrosoft Windowsのパソコンのみ
 ②業務で使用しているソフトウェアは、Microsoft OfficeExcel(エクセル)がメイン
 ③とりあえず情報共有のためにWindowsServerに共有データを保存
といった企業が多いと思います。