ThreeSheeps’s blog

中小企業の業務システム化について一言

13 Microsoft OfficeとMicrosoft SQL Serverを使用したシステム化

 前回の「Microsoft Accessにてデータベースを構築し、業務システムを開発」に対して、
データベースをSQL Serverに置き換えた場合の事例を下記に示します。
①パソコン利用者は10人以上、SQL Serverにてデータベースを構築し、Microsoft Accessにて
 業務システムを開発し複数業務を行う
 ・〇 → SQL Serverは無償で利用できるエディションがあり、Windowsとの相性もBest
 ・△ → SQL Serverはデータベースの信頼性、保守性はMicrosoft Accessより上位
     但し、保守・運用の知識はMicrosoft Accessより高度な知識が必要

12 Microsoft Officeを使用したシステム化

 業務規模、システムをどこで使用するのか?、業務間の情報連携の要否などを踏まえて下記事例・構成例を示します。
①パソコン利用者は2~3人、Microsoft Excelのシートにて「顧客、受注、売上管理」を行う
 ・〇 → Microsoft Officeインストール済のパソコンで運用するならば無料
 ・× → 入力ミスが多発
 ・× → 同類の情報が複数個所に存在
②パソコン利用者は4~5人、Microsoft Excelのシートをデータベースと見なして複数業務を行う
 ・〇 → Microsoft Officeインストール済のパソコンで運用するならば無料
 ・△ → 開発を行うならばExcelVBAの知識で対応可能(知識・システム要員は必要)
 ・× → 同一シートを複数利用者で利用できない
 ・× → 大量データが処理できない
③パソコン利用者は10人程度、Microsoft Accessにてデータベースを構築し、業務システムを
 開発し複数業務を行う
 ・〇 → 開発効率も高く、データベース、業務システムを安価に構成するものとしては、お勧め
 ・△ → 業務システム構成、データベース、Access VBAの知識が必要
    (自社開発を行うならばシステム専任要員が必要)
 ・× → Access自体が壊れやすい
    (構成(データとプログラムの分離)、使用環境・頻度(パソコンスペック、
     ネットワーク、同時使用者数 、修復/最適化 などを検討する)

11 機器構成をどうするか?

 実務で使用するコンピュータは、Microsoft Windowsを使用することとし、

下記状況を踏まえて、パソコン数、サーバー数、プリンタ数、ネットワーク環境を

決めることとなります。
①会社規模:本社・本店、支社・支店、営業所、倉庫、現場 などの数
②社内部門規模:部署・部門・課 などの数
③パソコン利用者:経営者、管理者、事務担当、営業担当 などの数

10 業務の効率化が可能か?

 業務の効率化(要望・効率化…など)を考慮しシステムの構成を決めることと

なります。
①「経営者・管理者の要望 ←→ システム利用者の要望」両者間の差異
②システム利用者は、システムを利用できるか?
③現行事務作業の効率化は可能か?(ペーパーレス、二重管理の回避 など)
④将来拡張が可能か?(部門増加、業務増加、顧客・商品・取引先増加 など)

09 情報の履歴はいつまで必要か?

 情報の履歴保存(今期だけ、過去の履歴との比較...など)をどの程度利用するかを

考慮しシステムの構成(履歴データの規模)を決めることとなります。
①人事管理:社員の履歴状況 → 人事移動、配置転換、退職社員の復帰 など
②販売管理:顧客受注商品状況 → 売れ筋情報、顧客営業 など
経理管理:過去売上状況 → 自社業績推移 など

08 管理すべき業務の種類は?

 管理すべき業務の種類(人事、経理、受発注、入出荷在庫、販売...など)の

情報連携を考慮しシステムの構成を決めることとなります。
①人事管理の社員 → 他のシステムの業務担当者、営業担当者 など
②受発注管理の受注金額、発注金額 → 経理システムの入出金 など
③入出荷在庫管理の入出荷在庫金額 → 経理システムの入出金 など

07 管理すべき情報の規模は?

 情報の規模(部門数、社員数、顧客数、商品数...など)により機器、ソフトウェアを検討しシステムの構成を決めることとなります。
①社内システム化の規模(部門単位、全社本支店間、インターネット利用の

 社外取引...など)
②社内情報規模(社員数、本支店営業所数...など)
③利用する情報の規模(顧客数、商品数、取引件数...など)